天体望遠鏡

ビクセン天体望遠鏡

        
鏡筒の種類 経緯台と赤道儀の
違い
星空を撮ろう 最安値の理由


キレイな星空はその場限りではもったいない!そこで・・・

「ななこさん (小学2年生) 初めての天体撮影に挑戦!

           
月の撮影に挑戦
@これから小学校2年生の女の子「ななこさん」に、初めて天体の撮影に挑戦してもらいます。今日は、「Vixen ポルタU A80Mf」を使って月の撮影をしてみましょう。
果たして、うまく出来るかな?
ファインダーを覗いてみよう
A天体望遠鏡のファインダーを覗いて、月が真ん中に来るように調整します。次に接眼レンズを覗いて、月にピントが合うように調節ネジを回していきます。ピントが合ったら、天体望遠鏡にデジカメクイックアダプターを付けて、カメラを固定します。
微動ハンドルで調整
Bすると、カメラの液晶には月が写っています。月は常に動いているので、微動ハンドルで液晶からはみ出さないように調整します。調整したら、写真を撮ってみましょう。
シャッターを押します。カシャッ!
ちょっと失敗・・・
C上手く撮れたかな?
あれ・・・?
倍率が大きすぎたようです。
カメラも「オート」になっていたみたい・・・
よく見ると少し手ブレもしていますね。
撮影の設定@
Dまずは倍率を合わせます。望遠鏡の接眼レンズとカメラのレンズの先端がきちんとはまるようにしてください。倍率が決まったら、、シャッターを半押しにして、その状態で液晶モニターを確認してください。月がきちんと液晶画面に写っているでしょうか?
カメラは全自動オートではなく「プログラムオート」にしてください。
そうしたら、まず、フラッシュをオフにします。(上の写真の赤丸)星空の撮影にフラッシュは必要ありません。
次に、手ブレを防ぐためにセルフタイマーにします。(上の写真の青丸)セルフタイマーにすると、シャッターを押してから落ちるまでに天体が動いてしまうので、注意してください。
さあ、今度こそ、キレイな月を撮れるかな?
月の写真@
Eおぉ!なかなか見事に撮れています。
でも、ちょっと月の光が強いので、もう一工夫してみましょう。さらに趣きのある写真が撮れるはずです。
撮影の設定A
F露出補正をしてみましょう。(上の写真の赤丸)ちょっと明るかったので露出を「-1」にしてみました。
もし、逆に暗い場合は「+」の方向にして調整してみてください。    
月の写真A
Gうん、きれいな月面写真が撮れました♪クレーターまでくっきり見えます。
「ななこさん」、キレイに撮れましたね。ご協力ありがとうございました。    
マークの解説 天体撮影時のポイント


・フラッシュは「発光禁止」にする
写す被写体(今回は星)が遠くにある時はフラッシュを発光しても効果はありません。むしろ余計な光線が入ってしまうので、オフにします。

・セルフタイマーを使う
高倍率で写す時というのは、シャッターを押すだけでも手ブレを起こしやすい状況です。手ブレを防ぐためにはセルフタイマーを使うと良いです。ただし、今回のような天体を撮る場合はシャッターが落ちるまでに被写体がフレームアウトしないよう注意が必要です。

・撮影モードは「プログラムオート」で
天体の撮影だからといってマニュアルにする必要はありません。オートで充分です。ただし、フラッシュや露出の設定が変えられる「プログラムオート(Pモード)」にしてください。

・必要な場合は露出補正をする
天体の写真に限らず、何回も取れるものは露出を変えて最適な明るさで撮ってみましょう。
[補足]
ちなみに今回、使用したカメラは「キャノン PowerShot A1100IS」です。露出補正やフラッシュのボタンは、カメラによってボタンの位置が異なりますが、ボタンのマークは、どのカメラでも共通です。お持ちのカメラのボタンはどこにあるか、上の写真を参考に探してみてください。